会社員だった人が感じるギャップ

フリーランスは自由で自分の裁量次第でやっていけるというイメージを持っている人も少なくない。
事実フリーランスにはたくさんの魅力があるが、人によってはデメリットとなる点もいくつか存在している。
もともと会社員だった人がフリーランスエンジニアとして仕事を始めると、多くのことで以前とのギャップを感じることになるだろう。

会社員であれば社会保険や福利厚生などがしっかりしている場合が多い。
それに対して、以前はフリーランスの福利厚生は全くないとまで言われていた。
ただし現在は、状況がいくらか変わってきている。
それは、フリーランス向けの各種サービスがエンジニアを囲い込むために福利厚生サービスを提供するようになったからだ。

それでも、怪我をしたり病気になった時の補償や安定性において会社員とは格段の違いがある。
例えば会社員であれば労災保険や雇用保険、健康保険や厚生年金に加入している。
しかし、フリーランスは将来の受取額の少ない国民年金であったり健康保険料が全額負担だったり、労災保険や雇用保険には加入さえできない。

また、会社員は病気などで長期休業を余儀なくされれば傷病手当金によって給料の60%を一定期間受け取れるが、フリーランスはそれも受け取れない。

また、同僚や上司とのしがらみが嫌でフリーランスになった場合は別として、リモートが中心の案件ばかり受けていると孤独を感じるだろう。
今までは同僚と協力して上司のサポートを受けて仕事を進めていたのに、いざ1人で仕事をすることになると周りに相談したり助けてもらうことが出来ないので困難な状況になった際の精神的負担は大きくなる。

さらに、案件によってはデザイナーなどと一緒じゃないと引き受けられない場合もあり、これも「自分が会社員であれば」と感じるかもしれない。